2013/06/22 (土) 中国地区英語教育学会
広島大学大学院 教育学専攻 英語文化教育学専修
吉川良太
-地方私立大学での文法構文の頻出度と出題形式-
1.
導入
1.1
背景
近年、高校生の進学率は高い。文科省の平成24年度学校基本調査によれば、平成24年度の高校生の大学・短大への進学率は、過年度卒まで含むと56.2%であり、この数値は過去10年間で増加傾向にある。社会的な要望を考えると、高等学校での受験指導の需要は高まっているのではないか。一方で、教員が大学受験の実情を把握できているかは疑問が残る。先行研究のBeppu(2002)では、全国の高校英語科の教員に対し、大学入試で出題される文法事項の頻出度に関する理解度の調査した結果、進学校の教員を含め、多くの教員が入試の実態を踏まえた正しい認識を持っていないと指摘している。社会的な変化から大学入試に対する指導の需要が高まる一方で、現場の教員は多忙な業務を抱えるため、大学入試の実情を把握する余裕が十分で無いことが想定される。このことから、大学入試の傾向・性質を明らかにすることには意義があると考える。
1.2
先行研究と問題点
大学入試の研究に関して、本研究で大きく関与する先行研究を2つ示す。金谷憲(2009)『教科書だけで大学入試は突破できる』では、大学入試に関して、文法に焦点を当て、調査した。分析に当たり、金谷は高校で広く用いられている参考書数冊から、指導で取り扱われている64の文法構文をリストアップした。そして、これらの文法構文に関して、旧帝大を中心とする難関国立大学・有名私立大学での入試を中心に、各問題で問われている文法構文に関して、その頻出度と出題形式を調査した。その結果、難関国立大学・有名私立大学での入試で問われている文法は中学生でも知っている可能性の高い、基本的な文法構文が中心であることがわかった。また、文法問題の知識に関して、直接的ではなく、間接的に問う問題が多いことがわかった。経年変化を確認したところ、間接的に文法構文に関する知識を問う出題形態が増加傾向であることが判明した。
また、Goto(2011)では、九州地区の地方国立大学を対象に、金谷と同様の観点から、文法構文の頻出度・出題形式に関して分析を行った。その結果は、金谷の難関国立大学・有名私立大学での結果と近似し、九州地区の地方国立大学の大学入試においても、基礎的な文法構文が間接的に問われている傾向が高いことが判明した。
先行研究の分析対象の大学は比較的偏差値の高い国立大学・私立大学での大学入試であり、選抜する学力層が比較的に低い地方私立大学での入試試験は含まれておらず、明らかにされてはいなかった。これらを明らかにすることは、教師が生徒の志望校に応じた大学受験を想定した授業を行う際に、その出題形式を把握した上で、その配慮すべき文法構文を押さえた、効率的な授業の展開に貢献すると考える。
1.3
リサーチクエスチョン
先行研究の大学入試分析において、地方私立大学での入試試験が含まれていなかったという点から、本研究では中四国地方の私立大学6校を「地方私立大学グループ」とし、この「地方私立大学グループ」の大学入試で問われている文法構文において、(1)頻出度と(2)出題形式に関して明らかにし、先行研究で既に分析されている難関国立・有名私立大学及び、地方国立大学との違いを検討する。
2. 研究手法
2.1. 分析対象となる大学入試群
本研究では中四国地方から6校の私立大学を選抜し「地方私立大学グループ」とした。この6校は、研究対象とする年度に入試が実施されていた大学であり、且つ、入試問題の入手が容易である大学という観点から選抜した。これらの大学は、大手予備校代々木ゼミナールが公開している2013年度用大学難易ランク一覧において、先行研究で調査された大学と選抜する学力層が異なっているとされている。なお、本研究では、先行研究との比較を考慮し、入手できる範囲で後藤(2011)の研究に合わせ、2005年を除く過去10年分の過去問を隔年ごとに分析した。
2.2. 分析対象となる文法構文
文法構文は、先行研究との比較を行うため、金谷(2009)で用いられた64の文法構文リストをそのまま転用した。これらの構文は、高校の指導で広く用いられている参考書数冊から、分析のしやすさという観点において選抜されている。以下の表1において、これらの構文を示す。
表1 分析対象となる64の文法構文
It 中心の構文
|
仮定法を用いた構文
|
it is … (for/ of~) to ~ <it: 形式主語[目的語]>
|
if + S' + V' (過去/過去完了), S would …
|
it is … that [how, if, etc] ~ <it: 形式主語[目的語]>
|
I wish S' + V' (過去/過去完了/現在) …
|
it … ~ing <it: 形式主語[目的語]>
|
as if [though] S' + V' (
|
it is … that [who, which] ~ (強調)
|
if only S + V (past / past perfect) …
|
不定詞を含む構文
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if it were not for … /
|
too … to ~
|
if it had not been for …, S would…
|
… enough to ~
|
it is ( about / high) time S' + V' (過去)
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in order to [that] …
|
with … / without …/ but for …, S would
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so as to …
|
<if節の代用>, S would …
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help + someone + (to) ~
|
関係詞を含む構文
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get + someone + to~
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what few [little] + 名詞
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so … as to
|
what is more
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such … as to~
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A is to B what C is to D
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分詞を含む構文
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such … as ~
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have [get] + something + 過去分詞
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the same … as~
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動名詞を含む構文
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否定構文
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there is no … ~ing
|
not … but ~
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it is no use … ~ing
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not … because
|
助動詞を含む構文
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not … until ~ / It is not until ~ that …
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would rather … than ~
|
it was [will not be] long before …
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might as well … as
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cannot … too~
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比較構文
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cannot help ~ing
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as … as possible [one can]
|
cannot but …
|
…. times as ~ as / … times more ~ than
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the last … to ~
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the + 比較級, the + 比較級
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接続詞を含む構文
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as … as any [every] ~
|
both … and ~
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much more/ much less/ still more/ still
less
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either … or ~
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all the + 比較級+ (for)
|
neither … nor ~
|
none the + 比較級 + (for)
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so … that ~
|
not so much … as ~
|
such … that ~
|
not so much as …
|
so (that) … can [will, may, could, would,
might] ~
|
no more … than ~
|
in case … (should) ~
|
not … any more than ~
|
for fear … should ~
|
no less than ~
|
lest … should~
|
譲歩構文
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scarcely [hardly] … when [before] ~
|
no matter how [what, when] …
|
no sooner … than ~
|
not only … but (also)~
|
2.3. 分析の観点
文法構文の分析に関して、先行研究の金谷(2009)・Goto(2011)同様、直接文法構文の知識を問うているTargeted
Question(TQ)と、間接的に問うているUntargeted Question(UQ)という観点で分析を行った。そのため、本研究の結果は大学入試の問題中の単なる出現回数を表しているわけではなく、各入試を念入りに解き、分析対象となる文法構文が上記の観点に該当する場合のみを示している。なお、本研究では、量のある入試を分析するためやむを得ず、解答の根拠を導き出す際に文法構文が含まれているかどうかでカウントしたため、文法構文に関する問いの深さ・機能面は考慮していない。
3. 結果・考察
3.1
文法構文の頻出度
分析で明らかとなった地方私立大学の文法構文の頻出度を、先行研究で明らかとなっている難関国立・有名私立大学及び、地方国立大学との比較を加え、以下の表2にまとめた。なお、分析された問題数が各グループ間で異なることから、単純な出題回数では比較できないことを考慮し、出題割合で比較・対照を行った。本来であれば、総問題数に対する文法項目の出題回数の割合で比較を行うべきであるが、先行研究での総問題数が把握できなかったため、分析対象となった文法構文での総出題回数における各文法構文の割合で比較している。
表2 各入試群での文法構文頻出度比較
分析の結果、いくつかの例外を除き、問われている文法構文の頻出度には、大学入試群の間で大きな違いは見られなかった。上位を占める文法構文は一致する部分が多く、これらは中学校で教えられる基本的な文法構文であった。また、下位の文法構文も一致しており、高等学校で学習する比較的細かい文法構文はほとんど問われていないことがわかった。
一部の例外を以下の表で示す。
表3 例外であった文法構文頻度比較
先行研究では最も頻出であった『it is … (for/ of~) to ~ <it: 形式主語[目的語]>』は、地方私立大学での入試において、先行研究ほど出題されていない(6.6%(地方私立大学グループ)・19.9%(有名国立・難関私立大学グループ)・14.9%(地方国立大学グループ))。一方で、先行研究ではあまり出題されていない『the比較級+the比較級』『help + someone + (to) ~』『get + someone + to~』に関しては、先行研究に対し、地方私立大学の入試において、頻繁に問われている(9.8%、4.9%、4.9%(地方私立大学グループ)・ 2.2%、1.5%、1.3%(有名国立・難関私立大学グループ)・3.4%、0.0%、0.0%(地方国立大学グループ))。この理由に関しては、今回の研究対象ではなかったため具体的に示すことが出来ないが、各入試問題を解き進める中で、国立大学の入試に比べ、地方私立大学の入試を構成する各文が比較的短いと感じた。おそらく、長い文は短くパラフレーズされていることが予想される。そのため、長文を導きやすい『it is … (for/ of~) to ~ <it: 形式主語[目的語]>』のような形が現れることが少なく、一方で短い形式で構成されうる『the比較級+the比較級』『help + someone + (to) ~』『get + someone + to~』が頻出であることが考えられる。
3.2
出題形式の違い
分析で明らかとなった地方私立大学の文法構文の出題形式での違いを、各大学での年代別で、以下の表4で示す。出題形式は、本研究対象大学ごとで大きく異なることが明らかとなった。また、同時に、同大学入試においても、年度によってその割合が大きく異なることがわかった。例えば、地方私立大学グループ内においても、とりわけC大学やE大学では、直接的に文法構文に関する知識を問う問題(TQ)の割合が平均して高い。また、D大学では、出題形式の割合に関して年代ごとに一貫しておらず、文法構文に関する知識を直接問う形式(TQ)と間接的に問う形式(UQ)が年度ごとに大きく変化している。
表4 各大学における年代別出題形式の差
以上のことから、出題形式において、受験生は自分の志望する大学ごとに異なる対策が求められる可能性が示唆される。ただし、問われる文法構文は比較的易しいために、事細かな文法構文まで重点的に学習する必要は無いと思われる。
また、「地方私立大学グループ」と「地方国立大学グループ」での大学別での結果を以下の表5でまとめた。地方私立大学では、各大学に違いがあるものの、直接文法構文の知識を問う問題の割合が比較的高いことが明らかとなった。地方私立大学での入試には、短文中の穴埋め形式などの直接文法構文の知識を問う問題や、文法構文が含まれない箇所が解答の根拠となる長文問題形式における真偽判断の問題の割合が多かったためと推測される。
表5 大学群での文法構文の出題形式の割合の違い
なお、金谷で明らかにされた難関国立大学・私立大学に関しては細かい結果が入手できなかったため、割愛している。また、出題形式の結果は、今回の分析対象の文法構文に限られており、カウントされなかった文法構文が少なくないため、全体に対する文法の問題の割合とするのは不適切である。しかし、今回分析対象なる文法構文に限り、その出題形式が偏ることは考えにくいため、出題形式の割合の比較は有用と考える。
4.
結論
地方私立大学では、主に高等学校で教授される細かな文法構文が問われることは少なく、頻出度の高い文法の多くは、一部を除き、中学校で教えられる基本的な文法構文である。先行研究で明かされた難関国立大学・有名私立大学、地方国立大学と比較した結果から、問われる文法構文はその選抜する受験者の学力層に左右されないと推測される。
また、地方私立大学での入試において、文法問題の出題形式は、各大学・各年度でその形式の割合が大きく異なっていた。また、地方国立大学の入試と比較すると、地方私立大学では直接文法を問う問題が比較的多いことがわかった。
主要参考文献
Beppu,
Y. (2001). An Analysis of the University Entrance Examinations Focusing on Some
Sentence Structures. LEO, 31, 35-60.
Beppu,
Y. (2002). The Washback Effects of
University Entrance Examinations on English Education in Japanese High
Schools. 東京学芸大学大学院教育学研究科英語教育専攻 外国語教育講座修士論文
金谷憲 (2009)『教科書だけで大学入試は突破できる』 (pp.13-50).
: 大修館書店
Goto,S (2011). Frequency and
Question-Types of Grammar Items in Entrance Examinations of National
Universities in Kyushu. 広島大学教育学部第3類英語文化系コース 卒業論文
代々木ゼミナール (2012)『2013 年度用入試難易度ランキング』http://www.yozemi.ac.jp/rank/gakubu/index.html
文部科学省 平成24年度学校基本調査(確定値)の公表についてhttp://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2012/12/21/1329238_1_1.pdf
Appendix 1 分析対象となる私立大学入試群
大学
|
分析対象年度
|
偏差値
|
||
平均
|
最大値
|
最小値
|
||
A大学
|
2003 2004
2007 2009 2011 |
50.3
|
55
|
45
|
B大学
|
2003 2004
2007 2009 2011 |
50.1
|
53
|
48
|
C大学
|
2003 2004
2007 2009 2011 |
48.2
|
51
|
45
|
D大学
|
2003 2004
2007 2009 2011 |
46.8
|
53
|
42
|
E大学
|
2003 2004
2007 2009 |
43
|
44
|
42
|
F大学
|
2003 2004
2007 2009 |
41.9
|
50
|
40
|
Appendix 2 先行研究及び本研究対象大学郡 偏差値の分布
※ なお後藤(2011)に関しては学科内の偏差値の提示がない大学が多かったため、学部ごとの集計となっている。
Appendix 3 Targeted QuestionとUntargeted Questionの例
(金谷憲『教科書だけで大学入試は突破できる』 pp.20 – pp24抜粋)
a)
Targeted Question
分析対象項目の文法知識がターゲットとなっている問題(直接その文法項目の知識が問われている問題)をTargeted-Questionと名づけた。以下の例では、斜字体の部分が分析対象として選んだ文法項目(構文)である。
1.
その文法項目そのものを入れさせる穴埋め問題
かっこの中に当てはまる最も適切な表現を選びなさい。
I’ll say goodbye now ( ) I don’t see you again.
もう会えないかもしれないが、今君にさよならを言っておくよ。
ア in case イ unless ウ even if エ allowing for
(正解:ア / 駒沢大学)
2.
その文法項目が入っている英文和訳問題
英文を日本語に直しなさい。
The
more children she has already had, the greater the chance of having twins
next time, regardless of her age.
(正解例:年齢にかかわらず、既に生んだ子どもの数が多ければ多いほど、次に双子を授かる可能性が高くなる。 /中央大学経済学部)
3.
その文法項目が入っている並べ替え問題
英単語を並べ替え、日本語の意味に合う英文にしなさい。
「私達が職業上どのような道に進もうとも」
what career no our matter paths are
(正解:no matter what our career paths are / 法政大学文学部)
4.
その文法項目の用法に関する正誤問題
文法的な誤りのある箇所を選びなさい。
I overslept, アthat’s
why I’m イhalf
an hour ウlate; and if my phone エdidn’t ring at nine o’clock, I might still be in bed.
(正解:エ/早稲田大学理工学部)
5.
その文法項目が入っている文を選ばせる問題
下の文と最も近い意味をもつものを選びなさい。
You would have won the essay contest if you had typed your paper.
ア You failed to win the essay contest because your paper wasn’t typed.
イ You wouldn’t win the essay contest unless you typed your paper.
ウ You won the essay contest in spite of not typing your paper.
エ Typing your paper would give you a chance to win the essay contest.
(正解:ア / 早稲田大学理工学部)
b)
Untargeted Question
特定の文法項目の知識がターゲットとなっているわけではないが、それを知らなければ溶けないような問題(間接的にその文法項目の知識が問われている問題)をUntargeted-questionと名付けた。
1.
内容一致問題
a.
正解の選択肢の中にその文法項目が入っている問題
<長文問題>本文の内容と一致するものを選びなさい
ア We cannot say anything about language just by looking at its written
words.
イ Words and forms did not exist in former times.
オ It is necessary for the understanding of the nature of
language to keep in mind the producer and the recipient of the language.
(本文と選択肢ウ・エは省略。正解:オ / 早稲田大学教育学部)
b.
長文おなかにその文法項目が入っていて、その部分がわからないと正解を出せない問題
<長文問題>本文の内容と一致するものを選びなさい。
(本文) … With a complete
adjustment you not only accept the
food, drink habit, and customs of the host nation, but actually begin to enjoy them …
(問題) In the final stage of
adjustment foreign visitors
ア have no further need of a sense of humor.
イ come to feel at home in their new way of
life.
(選択肢ウ・エは省略。正解:イ / 日本大学人文科学部)
2.
穴埋め・並べ替え・正誤・英文和訳問題などで、その文法項目を直接問われていないが、それを知らないと解けないような問題
下線部の意味に最も近いものをア~エから選びなさい。
(英文) He speaks so fast that I can’t take
in what he says.
(選択肢) ア comprehend イ consider ウ believe エ study
(正解: ア / 駒沢大学)
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