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2021年5月16日日曜日

雑記(考査の振り返りシート・雑談『桃太郎はスゴい』)

広島県にも新型コロナウイルスを理由とした緊急事態宣言が発令され、全県的に県立学校のオンライン授業への切り替えが求められています。私は今年度、勤務校で「情報推進リーダー」という役職を任命されており、その辺りの調整を行わないといけない関係でてんやわんやな一週間でした。実際は「本当の闘いはこれからだ!」といった所なのですが。

ひとまず、Google classroomによる教材配信+Meetでの相互配信により対応することが決まりました。教科別にClassroomを開設してもよいのですが、講師の先生への負担を考えた結果、「授業展開場所」ごとに臨時のClassroomを開設し、生徒は現実世界で教室を使い分けるのと同じ感覚でClassroomを切り替える形を取りました。メリットは「教科・授業別のClassroomで展開すると、習熟度や編成クラスそれぞれにClassroomを開設する必要があり煩雑になるため、結果的に開設するClassroomが少なくなる」こと。デメリットは、「1つのClassroomに複数の教科の教材が配信されてしまうので、ラベルやタグの機能を活用しなければ、データの管理がぐちゃぐちゃになる」ということでしょうか。今後、様々な問題が発生しそうで、5月は多忙を極めそうです。(中間考査、、、orz)


考査の振り返りシート


「コロナに付随したオンライン授業への対応に追われていなければ、、、」を語っても仕方がないのですが、今年度から計画していた「考査の振り返り」のアイデアをここにまとめておきます。


考査を行うたびに、結果に一喜一憂して終わる生徒が多いように感じます。現在の勤務校に限った話かもしれませんし、私がおっさんになってきたからかもしれませんが、「長期的な視点で学習するのが苦手な生徒」が多いように感じます(「学生時代、講義を聞かずジャンプを読んでいた人間に言われたくないよ」と言われそうですが)。「考査の結果を一喜一憂で終わらない振り返り」の原案が固まったので、備忘録としてまとめておきます。




ざっくりしたデザインは、ワークシートを3×3の9分割。

横軸は観点別。1学期の中間考査は読解にフォーカスを置いていたので、語彙・文法・読解の3観点。考査の構成によって、横軸の観点は毎回変えていけばいいかな、と思っています。

縦軸は振り返り。上段に「今回の取組」、中段には「考査の結果」、下段には「次回の取組」。過去・現在・未来をイメージしています。なお、中段については「どの大問が該当するのか」を説明し、パーセンテージで色を塗るタイプにしてみようかなと考えています。(細かく分析させても良いのですが)


活用方法は以下の通りをイメージしています。

①考査を返却する前に、それぞれの観点について行った対策を書く。

②考査を返却し、今回の結果を分析する。

③次回の考査に向けて取り組むべき課題・方略を明記する。


「過去」「現在」「未来」という視点を重視した結果、今回のようなデザインになりました。というのも、「過去を振り返らないと、無謀な計画を立てて、実行されない」「現在の分析を行わないと、動機や到達点が固まらない」「未来を計画しないと、行動の変化が起こらない」というのが理由です。


実際に使用したワークシートを紹介できたら良かったのですが、そもそも一斉に考査を返却できる状況ではなくなったので、構想で終わっています。恐らく、今回返却できる生徒を実験台に運用して改善したものを本格活用しようかと検討していますが。



桃太郎がスゴい理由


今週、本校では進路説明会が開催され、私はとある国公立大学の説明会会場の監督を割り当てられ、話を聞いていました。そこで担当の教授の方が言われていた「皆さんは周りの大人に応援されなければいけない」というフレーズをきっかけに考えたことをまとめます。


昔から思っていたのですが、日本昔ばなしは教訓が読み取りにくいと思いませんか。


イソップ物語は教訓がわかりやすく、「うさぎとかめ」では「努力の継続」という教訓が土台にあり、「アリとキリギリス」では「準備の重要性」を伝えるための構成になっています。


一方で、日本昔ばなしは教訓が読み取りづらい。「浦島太郎」では、「乙姫様の言った約束を守らなかったことで懲罰を受けた」という教訓でまとめようにも、ノイズが多すぎると思いませんか。「開けたらいけないなら、玉手箱渡すなや」と昔から思っていました。もちろん、初めのストーリーからマイナーチェンジを重ねた結果なのだと思いますが、脈々と受け継がれていくならば、もっと明示的な教訓があってもいいと思うのに。(無論、そのアンニュイな感じが様々な解釈を生むので、「大人も子どもも楽しめる、実は奥深いジブリ映画」的な位置づけで良いのであれば成功なのだと思いますが)


そんな中、今回の進路説明会の大学教授が「高校生の責任の一つに、周りの大人に応援されることがあると思うんです」という話を聞いた時にふと浮かんだのが、「桃太郎」でした。村を破壊した鬼を討伐するために、道中で仲間を増やしながら進む冒険記(と呼ぶには、困難に直面することもなく、疑問の多い不思議な話です)。ストーリー上では、きび団子を渡すことで簡単に仲間を増やして進んでいますが、イヌ・サル・キジにもそれぞれの事情があり、奇跡的な噛み合いがあったのかもしれません。知らないけど。


さて、高校生が大成する上で必要なファクターにあるものをふと考えた時に「大人に応援されること」って意外と大きいのではないかなぁと思いました。桃太郎のように、出会う人を仲間にして、自身の力に転換しながら大きなことを成していく経験を積むべきなのかもしれないなぁ、と考えていました。


一方で、「周りに応援される」ために必要なことは一体どんなことなのでしょうか。ひとまず「約束を守る」とか「全力で取り組む」とかは、個人的に大きいと感じる要素な気がしますが。


いつか、この辺のことが言語化できたらいいなぁとボヤいてみます。そういえば、私の母校の校訓は「人に(中略)愛される人になろう」だったことをふと思い出しました。



まとめと本音


今週は忙しかったので、インプットを確保できませんでした。一応、更新を続けることにもある程度意味があると考えているので、雑記という形でまとめてしまいました。このような回が続かない世の中を願っています。 


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